原稿のルール その3

原稿のルールについて その3

自分の本のタイトルと章立てが決まり、節タイトルとさらにサブタイトルも決まって本の流れがつかめると、いよいよ原稿を書き進めていくわけですが、文章で表現していく時に文法に従うことで、読み手がより分かりやすい、理解しやすい文章と、そのまとまりとしての本を味わってもらうことができます。

車の運転と同じようなもので、運転するドライバーがしっかりと運転技能や交通ルールをマスターしているからこそ、多くの車で溢れる街中や高速道路も、ほとんど問題なく円滑に維持されるわけですね。
赤信号で止まったり、車線を変える時のきまりや、色々な交通標識があるように、文章を書く時にも多くの記号がありますから、一つ一つの記号を正しく使いながら、文法を含めマスターすることで文章力を磨いていくこともできるでしょう。

一つの文には主語と述語があり、主語は文の主体で、述語は主語の動作や状態、作用を表す語であり、主語と述語が入っている単語の集合体を文と呼んでいるのですね。
その文の終わりにつけるのが句点で、文の息継ぎにあたる語句の切れ目につけるのは読点で、文法用語では、句読点「。」「、」と呼ばれます。
読点を入れるところは主語と述語が両方に入っている長い文の間で、息継ぎの役目もします。

他に良く使われるのは、感嘆符や疑問符、なかぐろ、コロンとセミコロンでしょう。
感嘆符「!」と疑問符「?」は文の終わりにつけて、それぞれ感動や、疑問を表し広く使われていますがなかぐろ「・」の方は欧米人の名前の真ん中、ファーストネームとラストネームの間に入れるぐらいしか使われていませんが、並列と並列連結を表したい時の固有名詞のなかで使われるようです。

コロン、セミコロンは最も間違った使われ方をしているものです。
セミコロン「;」はコンマの親玉とも言われ、文の中でコンマより強く区切りたい時に使われ、コロン「:」も文中の強い区切り符号で、コンマより強いですが、セミコロンよりは弱い符号になります。
その他にもたくさんの記号符号がありますので、文章を進めていく中で、正しい使い方ができるように学びながらマスターしてほしいと思います。