本を執筆する時に気をつけること その2

本を執筆する時に気をつけることとはどんなことか その2

文章の構成を考える

本の文章も、その構成でも読者に分かりやすく、読みやすいことが大切で、どんなに内容が良くても見にくい文章ではもったいないので、基本的な文法や記号の使い方などは始めにしっかり押さえておいていただきたいものです。
特に記号やカタカナ表記には間違ったまま使われているケースがかなり見られます。
例えば、シミュレーション simulation をシュミレーションというのは間違いですし、パネリストのことをパネラーと呼ぶのも間違いです。
日本語の文章では、主語と述語が原則入っていますが、中にはどちらかが省略されている文章もあり、日本人同士なら分かることでも、日本語をマスターした外国の方には、さっぱり分からないようなことも起きてしまいます。
言葉の選び方にも注意したいものです。

文章の構成については特に決まりはないものの、読んで分かりやすい本文は、その文章構成に必ず「前提」と「結論」があります。
始めに、何を伝えようとしているのか分かるように前提があり、最後に最も大切なことを主張するのが結論になります。
そして前提と結論の間には解説文や例文などが入り、読み手が理解できるような文章があるわけですが、
読み手が楽しく読める部分でもあるので、分かりやすくおもしろい表現を工夫されたら良いでしょう。

文の構成に、起承転結を当てはめる方もいらっしゃいますが、文芸作品には向いていても他の作品には合わないと思いますし、文芸作品であっても、内容により、相応しい構成はあるので、参考程度に押さえておけばよいでしょう。
ちなみに起は、自分の意見や感想を書き、承では、主題に関する解釈と要約、転で、具体例や理由を書きここがヤマ場になるところ、そして最後が結で、結論を書きますが、一通り始めからの流れをダイジェスト風に書いて結論で締めます。
テーマにより段落を作ることにも気をつけてほしものです。