本を書くことの良さ その3

本を書くことの良さとはどんなもの その3

例えば伝説がありますが、伝説は書物ではなく、はるかなる昔より人々に言葉で言い伝えられてきたお話でありストーリーなのです。
しかし伝説の内容がすべて正しいかと言えば、そうではないことが分かってきています。

例えばギリシャ神話のヘルメス神は、ゼウスの息子とされていますが、事実ではなく、実際はゼウスより早く地上に肉体を持った方で、ギリシャを最初に統一し、平和な国にしたギリシャの王様でした。
もし本や大理石に刻まれた文字などで、真実が残されていたら、神話の内容も異なっていたことでしょう

中国では書記という役職が一番偉いのですが、なぜかというと、書く人であるからとのこと、書いたものは残るので、残されたものが歴史上に記されていく理由があるとのことです。
日本では議長の方が書記より大きな権限を持っています。
国でも人でも文化の違いや個性の違いがあり、それぞれが等しく尊いものなのですね。

本を書き出版することは、それだけでたいへん尊いこと、事実は確実に残るものですし、尊い教えにもなって家族だけでなく、地域やお隣の町にも時間とともに飛び火するように伝わって行くことだってあり得ることです。

一人一人違う個性を持つ人間が、お互いに影響しあって生きているなかで、何人かの人が本を書き出版したら、人々がつくっている社会という大きな個性も変化し発展していくわけです。
人の存在だけでも尊いのに、人が積極的な行為、それも人としての高度な自己実現を、つまり本を書き出版するようなことをするときに、本を書いたその人の社会的な価値は高められ、読む方の人々も高められ社会も進化していくわけです。

各個人がどれだけ社会に影響を与えられたかは、それぞれの人の高度な積極的活動にあるわけで、本を書くこと以外でも多くありますが、かたちに残るものとして、本を書くことの意味は大きいものがあるように思われます。